看護部

看護部長

新野 さゆり

「笑顔で明るく、温かでやさしい心」を大切にしたい

<プロフィール>
1984年 国立療養所道北病院付属看護学校卒業
国立療養所道北病院(現:国立病院機構旭川医療センター)に入職、呼吸器内科、外科、神経内科など急性期および難病看護を経験
1995年 国立療養所札幌南病院に転勤、看護師長に昇任
1997年 国立病院機構旭川医療センターに転勤、神経内科、外科病棟の師長経験後、医療安全管理者、教育担当師長を歴任。
2009年 国立病院機構北海道がんセンターに転勤、副看護部長に昇任
2012年 くにもと病院に副看護部長として入職、2013年より看護部長に就任。

細かなところまで配慮した看護を行い、
患者さんのために働こうという意志が集まった病院

新卒で国立病院に入り、旭川、札幌での勤務を経て北海道がんセンターで副看護部長を務めていましたが、国立病院機構ではそこから先、各地を単身赴任で異動するキャリアとなります。その頃息子の高校進学や高齢の両親の介護もあり、地元の旭川で仕事を続けたいと考えていた折、元上司の引き合いで当院に入職しました。
初めて民間病院に来て、国立病院で当然と思っていたことも「それだけじゃない」と感じました。国立病院は大きな組織ですので、仕事も診療科ごとや職種ごとに機能が分かれ、職員どうしの関係性も遠くなります。
当院に来て感じたことは、看護師が細かなところまで配慮した看護を行い、患者さんのために働こうという意志が強いということです。また、他のコメディカルも患者に優しく接し、患者の身になって心配りが出来ていると思います。部署毎の職員が少ないため、相手のことを慮り協力し合い業務を行う風土が自然に出来上がっており、病院全体の絆が強いと感じます。
時には関係性が近いがゆえに、思いがぶつかる場面もあります。でもそれも、患者さんのための最善を考え、実現したいという思いの強さの表れですし、これだけ患者さんのために皆が協力する姿を目の当たりにしたのは初めてでした。

どれだけ患者の身になって考えることができるか
それが看護師としての成長やキャリアにつながる

当院は肛門外科・消化器外科のイメージが強いですが、肛門科の患者さんと同じくらいの割合で、認知症の高齢者やがん末期の方、地域で暮らすためリハビリを強化し在宅復帰を目指す患者さんを支えています。
看護部長として、看護部のスタッフには「患者の身になって考えること」を大事にしてほしいと思っています。それが看護師としての成長やキャリア、また病院が地域で求められる役割を果たす上で必要な姿勢だと考えるからです。入院中の患者さんには看護師が一番長く接しています。その患者さんを背負っているというプライドを大切にして常に看護にあたって欲しいと思います。
例えば、高齢の患者さんは退院されて自宅に帰った後、どんな環境で生活されるのか、どのような方が介護するのかなどを理解して、入院中から支援や配慮ができることが重要になります。ご家族がスムーズに更衣を介助するために必要なベッド周囲の環境整備や、安全安楽に援助が出来るよう効果的なアプローチをご家族と共に考えるなど患者家族の身になることが必要です。そのような視点を持つと、入院時に患者基本情報を聴取するときも、ご家族の背景や介助者の状態に気を配り、早い段階でゴールを設定することが出来るようになります。外来におきましても、お薬をご自身で飲むのか、ご家族が介助して飲むのかで、どう配薬した方が良いのかが変わってきます。このようなことを親身に考え洞察し、患者さんの持つ課題を解決する支援を行うことで、一人一人の看護師も、病院全体としても看護の質が向上していくと考えています。

そのための取り組みとして様々な教育研修を行っていますが、看護は形がないため、どんなに良い看護をしていても、それを伝えることはとても難しいと言われています。それを形にする取り組みの一つとして「ナラティブアプローチ」を取り入れています。
ある実例について、その時どういう状況で、どう考えてこのような看護を行ったのかを言葉にし、仲間と共有することがとても大切だと考えます。自分の行っている看護を言葉にして他者に伝えることはとても重要です。良いことをやっていてもそれに気づかず、自分に自信を持てない看護師も多くみられます。「よい看護」を認め、承認し、スタッフ同士で共有することで気づきと成長を促すことができると思っています。
このような取り組みを通じて、一人一人が自分自身を振り返り、仲間と共に成長できる環境を整える努力をしています。

新しい病院づくり
笑顔の絶えない温かい病院を創りたい

これから、2つの病院が一つになり「新しい病院づくり」が始まります。
今のくにもと病院の看護部を見てきて、色々なことによく柔軟に対応していると感心しています。新たに生じたことに対しても、皆で話し合い、医師やコメディカルの他部署ともこまめに調整し、ルールなどの決め事を定め、または変えていくことができる看護職だと思います。
今後、新しい病院づくりを進めるにあたって、色々な調整が必要になりますが、これまで培ってきたそれぞれのノウハウ、それぞれの良さ、強みを活かし、笑顔の絶えない暖かい病院を創りたいと考えています。
1+1=2ではなく、それ以上の病院になり、地域の患者さんやご家族のニーズに応えられる病院になりたいと思います。

くにもと病院は、一人ひとりの職員が安心して、自分の良さを活かしながら働くことが出来る病院です。転職した方も、ブランクがある方も、慣れるまでのサポート体制が充実しており、安心して仕事が覚えられます。また、残業も少ないため、趣味や子育て、親の面倒を見るなど自分の生活も大事に出来ます。
これまでも、これからも、「笑顔で明るく、温かでやさしい心」を大切にしていきます。
是非、私たちと一緒に、新しい病院づくりに加わりませんか?

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